介護・看護の仕事で研修を受けた際の復命書の書き方

復命書は、研修で得た知識や体験を組織全体と共有するための重要な書類であり、それによって組織全体の学習と進歩が促進されます。介護の仕事は、日々進歩する技術や理論に追いつくために、研修や教育が不可欠となっています。介護スタッフが研修から学んだことを自分自身のスキルアップだけでなく、チーム全体の質の向上に生かすためには、その知識を効果的に共有することが重要です。そこで役立つのが「復命書」です。しかし、具体的に復命書をどのように書けばよいのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。この記事では、「介護の仕事で研修を受けた際の復命書の書き方」について具体的に解説します。これを参考に、研修後の気づきや学びを整理し、それを効果的にチームに伝えることで、組織全体の成長につなげていきましょう。

復命書とは

復命書(ふくめいしょ)は、介護や看護の現場で重要な役割を果たします。復命書は、研修や出張など、特定の任務を遂行した結果を報告し、次のステップを判断するためのものです。復命書は通常、上司や上級者へ提出するもので、事実と結論を明確に伝えるために利用されます。

復命書の基本的な書き方

冒頭部分:日付、報告者の名前、そして宛先の名前を記載します。

開始:復命書が何について書かれているのかを明確に書きます。内容については必要に応じて箇条書きにするなどしてもよいでしょう。

詳細:この部分では任務の遂行過程や結果について詳しく説明します。事実を述べ、該当する場合は詳細なデータや観察結果を提供します。

結論や提案事項:前述の情報を踏まえて得られた結論や提案を述べます。これは報告の主要なポイントであり、次の行動や決定を進めるか、あるいは変更を提案することができます。

結び:復命書の終わりには、読者に感謝の言葉を述べ、続く行動について明記します。

 

介護リーダーシップ研修受講後の復命書の例文

 

研修報告書

○○部 ○○部長

報告者:○○ ○○

テーマ:介護リーダーシップ研修の受講報告と提案
日付:○○年〇月〇日
場所:○○
講師:○○ (○○所属)

研修内容
・介護リーダーに求められること
・リーダーに必要なマネジメントの知見
・グループワーク

感想

このたびはこの貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
研修では、効果的なチームマネージメント、コミュニケーションスキル、問題解決能力、そしてマネージャーとしての役割と責任について学びました。特に有益だったのは、介護の現場で発生する人間関係やご利用者対応の問題を解決するための具体的な方法についてでした。

研修を踏まえた提案

受講した内容を現場に反映させるために、以下の提案をさせていただきます。

・定期的なチームミーティングの実施
チームメンバー全員が参加する定期的なミーティングを設け、現場の課題や改善点を共有し、解決策を一緒に考える時間を設けることを提案します。

・研修の拡大
今回受講した研修の内容は、他のスタッフも理解し共通認識を持つべき重要な知識であると感じました。可能であれば、他のメンバーもこの研修に参加できるようにすることを提案します。

今後、今回の研修を活かし、私たちのチームがより効率的に業務を遂行できるよう改善に努めます。

○○部長のご意見やフィードバックをいただけると幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

○○ ○○

以上が、研修終了後の復命書の例文となります。あくまで一例となりますので、具体的な状況や必要性に応じて内容は調整してください。復命書は、自身の経験や学びを組織全体で共有し、それを活用して改善を進めるための大切な書類ですので、他の人が見て客観的にも理解できるよう作成するようにしましょう。